気ままな生活

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キャロル

「自分らしく、美しく生きた人達」3本目。

女神のケイト・ブランシェットと天使のルーニー・マーラ。セックスまでやる生々しい同性愛描写も表現の一つでしかなく、この映画の一番の主題は自分らしく生きるために、解放されるためにあがく2人の生き様。

世間の好奇の目に晒される2人は実に孤独で、依存症の気があるキャロルも確固たる意志の薄いテレーズも話の最初は弱い存在だ。
しかしそんな2人が惹かれ合い、支え合いながら出会いと別れを繰り返し、自分らしく生きるために成長していく姿が素晴らしい!

この映画はストーリーそのものはありがちで、それ自体にさしたる余韻はない。その代わりに美術がとても洗練されていて、50年台のレトロモダンな街並み、テレーズのガーリーファッション、キャロルの煙草の煙まですべてがこだわり抜いてフィルムに映し出されていて、まるで2時間延々と絵画を鑑賞しているかのようだ。