気ままな生活

映画、音楽、読書、美術、旅行、食などの生活。

ULTRA BLUE - 宇多田ヒカル

10年経っても色褪せないCOLORS。
宇多田のアルバムに嫌いなものなんて当然ないですが、このアルバムのクオリティ、思い入れは頭100ぐらい抜けてます。

この作品は宇多田の鬱時期からV字回復するまでの周期を明確すぎるほどに映し出してて、曲調も躁鬱の差が激しいし、あれだけニュースで私生活をおもちゃにされた人がこんなパーソナリティーな音楽を作っていいものか、と今でも驚いてしまう。勿論、この一連のマスコミとのやりとりが、彼女をイタリアに旅出させてしまう要因の一つとなったのでしょうが‥

高嶋ちさ子じゃなくても、人格と音楽性とは関係あるのか?は分からないですが、少なくとも、彼女の音楽の魅力はその深い人生観に基づいているのは確かだと思います。

小沢健二もそうですが、生まれ、境遇、スターとしての生活、その中での栄光や苦悩なんて僕ら庶民とは程遠いはずの彼らが、どうしてここまで共感できる音楽・詞を生み出せるのか?

ダーリンがサラリーマンだっていいじゃん 愛があれば

栄光なんてほしくない 普通が一番だね

書き出してみると小沢健二の小市民的な哲学感と異なり、本当に私生活の切り売り、ごく個人的な思いをぶちまけた感があるなーと。例えそれがヒッキーというアイコンに求められたキャラクター性を演じているだけにしても。

そういうちっぽけなことで悩んだり、ないものねだりしてみたり。栄光を手にしたスターでもやはり一人の人間で。
10年経っても変わらない普遍性、そのメッセージをこうして伝え続けること。決して流行り廃りではない、音楽の可能性の一つの到達点ではないでしょうか。

どんなに辛いときでさえ 生きるのはなぜ?
(さあね)