気ままな生活

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蜜のあわれ

ただの二階堂ふみのアイドル映画で、それ以上でもそれ以下でもない。

二階堂ふみが笑い、泣き、怒り、喚き、走り回り、踊る。「人生は祭りだ」とでも言わんばかりに、フェリーニばりにエンドロールまで踊る。
作家と女たち、これは2016年に到来した8 1/2か?

二階堂ふみに「おじさま❤️」と呼ばれたい中年男の怨念だけで構成されたような映画だが、その「おじさま」と始終抑揚のない演技、金魚の赤子はポニョみたいでなぜか宮崎駿の世界観を連想してしまった。
金魚の擬音が時折混じる演出も2.5次元気味である。

二階堂ふみの妖艶ロリータな仕上がりも凄いが、芥川龍之介に扮する高良健吾の仕上がりも相当凄い。似ている。
似ているんだが、わざわざ顎に手を持っていくところで笑ってしまう。
芥川くんと言えばあの構図だから‥

同じふみのアイドル映画でも、高尚を気取って中身カラッポな私の男よりも、アホだと割り切っているこちらの方が随分好きだ。踊るし。
ただ総じて、二階堂ふみを好きでなければ全方位的に用はない映画。