気ままな生活

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レヴェナント 蘇えりし者

いやー大傑作でした。
個人的にはイニャリトゥ作品の中では21g、BIUTIFULと並んで3強。
何よりレオ様やルベツキという超強力なパートナーを得ながらも、紛うことなき「イニャリトゥ監督作品」でこれだけの業績を認められたのが嬉しい。これは彼にしか撮れない。

序盤〜中盤こそルベツキの驚異的な撮影美術に圧倒され、なんならテレンス・マリック作品に近い、純粋な映像美を楽しむ作品に転じたのかと思ってた。
川・森・雪、、大自然の驚異的な解像度!是非大きなスクリーンで堪能すべき。

最初はそんなアート的な作品というイメージを抱いていたら、次にやってきたのはレオ様劇場。
白目向いて口からアワ吹きながらアヘ顔するし、足を負傷してほふく前進する姿は完全に電話線が絡まった件のデジャブだし‥っこれ完全にウルフオブウォールストリートじゃねーか!

自分で首に火を当てて「うおーっ!!」滝から落っこちて「うわーっ!!」のシーンは笑ってしまったし、
「レオ様と行く★大自然を堪能トリップツアー ディナー:獲れたての生魚・生肉」とか頭に浮かんじまったし、クマに魚にウマにと満遍なくじゃれ合うレオ様のストライクゾーンの広さには大層楽しませてしまったけど、レオ様大好きな先入観ない方が作品には没頭できるかもしれない(今更)
この顔芸で賞貰えるのならウォールストリートの時に撮ってるはずだし、完全に作品に助けられてるよなあ‥と思ってました。途中までは。


しかし本作が真髄を魅せてくるのはその波が終わる終盤から。人と自然との共存や、報復による報復の意義、善悪と死生観‥すべてを「神の意志」に委ねて、かつ投げっぱなしで終わらないという非常に理想的な話の終着点。
立場も価値観も宗教観も違う複数人の視点から物語はなるのですが、その誰もに寄り添い合い、尚且つ自然にもスポットを当てるという抜群のバランス感覚、イニャリトゥ監督だからこそですね、、

監督作品は話に神が介入するパターンが多いのですが、それも「個人それぞれに神は宿る」という観点からか、普段の生活に宗教への馴染みが薄い日本人でも理解しやすい。

つまりこの作品はルベツキ・ディカプリオ・イニャリトゥの3本柱(ここに食い込むには教授は少し押しが足りなかったか)の均整が非常にとれた作品で、同時にエンタメとアートのバランスも最良な大傑作になっていると思います。

鑑賞前はそこまで期待してなかったのだけれど、文句なしに大満足で面白かったです!!